完璧というものはない。なぜならもっと良くなるからである。
というのが私の持論です。
スパ郎がオープンしてから5年目なんですが、当時に比べると店内がかなり変わっています。
今回は今までの軌跡をたどりながら記事を書いてみようと思います。
かつては、お客様が来店されると人数分のグラスに氷と水を入れておしぼりと一緒に出し、オーダーが決まるのを待っていました。
そして注文を取り、調理をするという流れだったのですが今は全く違っています。
現在はテーブル、カウンター共に割れる心配のないポリカーボネート製のコップとウォーターポットが置いてあり、お水はセルフサービスです。
さらに、テーブルにはセルフオーダー用紙とペンがあってお客様自身でオーダーを書いてもらうようになっています。
従来の、店員が直接注文を取る方式だと数分間も拘束されることがあり、その間には次の注文が取れない状態が続きます。
持ち帰りの電話がなっても応対できません。
この解決策としてのセルフオーダー用紙は受け取るのが一瞬で、なおかつ調理をしている私に直接渡しに来てもらえれば、さらに早く提供できるのです。
オーダーの聞き間違いが起こり得ないのでいいこと尽くめです。
最近では、フォーク巻きを廃止しました。
これは客席においてあるフォークを紙で巻いてあるやつです。
あんかけスパの伝統の一種?なのか老舗はこの方式ですね。
スパ郎も特に何も考えずにそれを踏襲してきたのですが、こんなものは無駄な労力です。
ソースの飛び跳ねで未使用のフォークが汚れなければいいわけなので、箸入れを導入しました。
ついでに需要の多いスプーンも入れておくことで店員がわざわざ持っていかなくても良くなりました。
これらによって、店内オペレーションが飛躍的に高速化し、混雑時のスパゲッティの提供スピードもアップしたのです。
どちらかというと私は、お客様が快適なように、便利なようにということは考えていません。
いかに店員が省力化し、快適に働ける環境であるかのほうが大事です。
今どきはタブレット端末で注文し、猫型ロボットが配膳してくるのが当たり前になってきています。
食券を買い、提供口まで取りに行き、食後は返却口まで持っていく等。
バイトを募集しても応募がない時代、全てのサービスを店員がやっているのは無理があり、業務削減こそがこれからの時代に合っている飲食店のスタイルです。